公園のテントに住むおじさんたちとの仲が良くなっていくと
その話がだんだんと広がっていった
最初に理解を示さなかった人達も
だんだん応援してくれるようになった
すると俺の行動は思わぬ人達にも知られていて・・・

(自由が丘で家族3人 写真撮影提供 たけしげる)
良いことも悪いことも噂が広がるのは早い
特に悪いことが広がる早さは光を超えるのか!!
今回書くのは良い噂が広まったために
良いのか悪いのか次のドラマに入っていくことになるのだ
俺は聖書の学校に入ってしばらくすると
お世話になっている関連の教会で話をするチャンスをいただくことになった
坊さんならお布施というのか
牧師なら聖書の話をするといわゆる「お礼」としてお金を頂くことがある
まじめにまじめに生きたいこの20代
教会の仕事でもらった「お礼」をすぐに使わずに本を買っていた
なんでかというと
本なら俺が死んでも誰かのために役立つだろうと思っていたからだ
ところが東京の八王子の教会に聖書の話をしにいって
もらったお金をこの時はなんでか
すぐに本にまわさずに
何か別の目的の為に使ってみようと考えた
一度くらい自分の好きなことの為に使っても悪くないだろうと思っていた
そんな矢先のできごと
俺の行動はどうやらどこかで誰かが見ていてそれが今後の展開につながるであった
忘れもしない学校の台所にいた時
知ってか知らずか
トントンとしまっているドアを叩いて半開きでのぞいている人がいる
台所から入り口のドアまでは少し移動しないと見えない
声に反応してその方向に体を運ぶ
すると
見たことのないおじさんがたっている
若くもなく
年寄りでもない
明らかに関わっている公園のホームレスのおじさんたちの中にはいなかった人だ
相談があるという
どんな用件なのかすぐさま自分の用をおいて
テーブルに対面しながら話を聞こうとした
すると
おじさんはなんか言いにくそうに
「お金を貸して欲しい」と言ってきた
おっと!!!
その話には乗れない・・・・
心ではそう決め込んで話を聞くことにした
でも話だけは聞こう
何か困っていて新幹線に乗って急いで東京だかにいかなければならない
だから
15000円貸してもらえないかと大胆にもふてぶてしく
おじさんは遠慮と大胆の狭間で話をきり出した
俺はお金は貸さないことに決めている
ホームレスのおじさんたちの関わりの中でお金は貸さないというスタンスで
いままでやりくりしてきている
おじさんたちの場合お金がすぐに酒に消える
だから
お金ではなく
必要なものがわかると具体的にそれを持っていっていた
さて
どこの馬の骨かも分からないおっさん
いきなり金を貸せ
しかもだ
どうしようかとっておいたさっきのお金でその必要に答えられるのだ
んんんんんん?
もしかすると
今回のお金を使わずにとっておいたのは
もしかしてこのおじさんを助けるためか・・・・・
いわゆる「神のおぼしめし」か考えた
聖書には困った人に水一杯でもあげることは
キリストにしたことだとそのようなことが書いてある
だから
もし本当にこのおっさんが困っているのに
心を閉ざして断って
もしものことがあったらそれは困る
だから
おじさんに
まず聖書の話
神の話をした
金はなくなるけど
神はなくならないんだ
人は裏切っても
神は裏切らない
だから
神を信じるといいよ
一緒にお祈りして
聖書をあげて最後に
おじさんに15000円を渡した
必ず返しに来ます
おじさんはそういうと深々と頭を下げて
その場を去っていった
なんとなく人を助けた気分になり
これで良かったと自分に言い聞かせていた
そして
何日かしてまさかの展開が・・・・・・・・
五十嵐義隆ストーリー⑯に続く