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五十嵐義隆ヒストリー 大阪府⑯ え?また来たの?

⑮の続き・・・

確か

お金を渡して1週間もしないころに

え?

またあのおじさんが俺を訪ねてやってきたのだ

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(雪の日の旗の台、品川。素足にサンダルであえて歩きたくなる。
 写真撮影提供 たけしげる)

まもなく

おじさんがやってきた

確かこの前お金を返しますと言って去っていった

だから

すげぇ

ちゃんとお金を返しにきたんだ

最初は誰だってそう思う

ところがだ

そう、ご察しの通り

案の定ですよ

おじさんがまたお金が必要で困っていて

再び俺を訪ねて来た訳なのだ

そこで俺は

うん

このおじさんんは嘘をついているか

お金を返す力はないなと

もちろん思った

そこで

俺の側の問題

このおっさんとどれくらい関わるかだ

よく世間で「命がけ」と言うのを耳にしたり

使ったりする

「命がけ」ってどれくらい本気を出せばいいのか

文字通り死ねばいいってもんじゃない

ただどこまで本気で人助けができるか共倒れもまた困る

でも

俺にとって新たなるチャレンジの域を感じてはいた

お金は貸さないと決めている

なのに返されることなど期待していなかったところに

またお金を貸してくれときた

う〜ん

本当にこのおじさんにお金を渡すことが益になるとは限らないという正論も知っている

ただだ

ただ

どんな駄目人間でも

どこかで誰かが関わることを続けなければ再生のチャンスなどない

どんなに失敗しても

またもう一度チャンスをもらえることがなければ人は誰だって駄目のままだ

色々なやんだ挙げ句の果てに

俺はこのおっさんが完全に立ち直るまで関わることを決意した

しかもそれが長期になることなど知るはずもなかった

だからこそ決意できたのかもしれない

結局このおじさんとはこの後から今の今に至るまでつきあいが続く関係になったのである

その時間は今や7年になる

どうか

この後、ヒストリーを読んでくれる人は諦めずに読み続けて欲しい

よろしくお願いします

とにかく

俺はこのおじさんとの関わりを持つことに決めた

しかも

俺のポリシーは捨てた

とにかく

このおじさんの人生が変わるまで諦めないと決めたのだ

そして

またおじさんの話を聞くことにした

どうやら

ホームレスのおばさんを助けているらしい

自分も生活がままならないので

教会に来れば助けてもらえると思って来たという

その昔「駆け込み寺」って言葉ってあったでしょ

教会が何かあった人にとって逃げて来れる場所になってほしいと願っている俺も一人

だから

願っているのだから

やはり実践しなければ言う資格なし

おじさんの話を一応信じて

このおじさんと共にそのホームレスのおばさんを助けることにした

どうやら

このおじさんは公園でホームレスのおじさんたちと関わっていることを知っていた

だから俺ならなんとかしてくれると思ったみたい

俺はそんなキャパ広くない

自分にできる範囲で精一杯真心こめてやるしかできないのに

人って過剰に評価してくれる

それは良くも悪くもある

その評価を受け止めるか受け止めないか自分にその判断力も要求される

とにかく

おじさんにお金を貸すのではなく

あげることに自分の中で決めて

またお金を渡した

もうしばらくすると

こんなやりとりが頻繁になってきた

う〜ん

どうしたらいいか

悩める日々が始まった


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